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舌下免疫療法

花粉症を毎年シーズンに薬をもらって何とか過ごす。こんな方が大部分だと思いますが、結局これですと毎年同じことの繰り返しになっています。

ある我慢が出来れば、花粉症を治すことが出来るかも知れないと聞いたらどうしますか?

舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは?

毎年花粉症で困っている方は年がたつほど増加しており、1998年では20%程度だった花粉症の有病率は2019年には42.5%とだいぶ増えています。また花粉症発症の低年齢化も進んでおり、2019年の調査では5歳から9歳のアレルギーの原因もスギ花粉が最も多くなってしまいました。
花粉症の治療についてはこちら

花粉症の治療は症状がつらくなるほど、薬の量が増えてしまい場合によっては眠気を伴う薬を内服しないと症状の軽減が望めないこともあり、学校のお勉強やお仕事に支障が出てしまうことがあります。

舌下免疫療法とは免疫をつける為に、少しずつ長い間薬を飲むことでアレルギーを起こさなくする治療法です。

 

舌下免疫療法の弱点とは?

それでは舌下免疫療法の薬を飲めば、あっという間に花粉症の体質を改善するんですね?

実はそれほど甘い話ではなく、3年~5年(メーカーは5年を推奨)という長い時間を要するのです。ただし全員ではなく、早い人ですと1年未満という短いスパンで夢をかなえることも可能です。

飲んでみないと何とも言えませんが、挑戦する価値は充分あるのではないでしょうか?

 

舌下免疫療法の注意点

もう一度おさらいしましょう。舌下免疫療法は医師とタッグマッチを組み、スギ花粉に体を慣らしてしまい花粉症の症状を大幅に軽減することが可能です。

「アレルゲンを体の中に毎日少しずつとりこみ、体をアレルゲンに慣れさせていく」治療法で、以前から皮下注射の方法で一部の医療機関で行われていました。2014年から舌下免疫療法という、アレルゲンエキスが入った液体や錠剤を舌の裏に含ませる治療が保険で行えるようになり、こまめな通院は必要なくなり、注射せずに治療ができるためより患者様の負担が軽減しました。

しかし、舌下免疫療法にも注意点があります。まず、治療の開始は医師の指導のもとで行う必要があります。また、治療中はアレルゲンによる過敏反応が起こる可能性があるため、自己判断での治療中止や、しばらく注視してからの自己判断での治療再開は危険です。

さらに、治療期間は3~5年程度と長く、治療が成功する方(根治率)は70~80%と言われており100%ではありません。とはいえ、治療を開始して1年目から花粉症の症状が軽減したという報告もあり、花粉症の時期に症状がひどくたくさんの薬を内服しなければいけない方、受験や就職の大事な時期にいつも花粉症で悩まされて困っている方、これからの長い人生で毎年花粉症で悩まされることにウンザリしている方にとても良い治療といえるでしょう。ぜひ、当院にご相談ください。

(この治療は重症の気管支喘息、65歳以上の高齢者、妊娠中、授乳中、12歳未満の小児、悪性腫瘍治療中の喘息さんは行うことが出来ません。また治療を開始して強い副反応が認められるときは治療の中止を提案させていただくことがあります)

費用:3割負担:毎月3000円程度

 

まとめ

舌下免疫療法の期待された薬効を、簡単ですが話させて頂きました。

有効率60%~70%ですので充分に効果が期待されますし、途中で辞めてもある程度の薬効も期待できそうです。是非取り組んで頂きたいと思います。

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