花粉症治療の総合情報ページ
岐阜県多治見市の耳鼻咽喉科専門クリニック院長がご提案する。「花粉症、アレルギー性鼻炎の総合ページ」です。
今や花粉症は日本人の5人に1人がかかっているとも言われている、まさに国民病。とりあえず花粉症の症状を抑える治療から、根本的に治せるかも知れない治療法まで、様々な治療方法がありますので、詳細はリンク先の個別ページをご覧頂きたいと思います。
本当のアレルギー専門医である証
大学時代、病院勤務医時代とずっとアレルギーを得意な科目として研鑽を続けてきましたし、様々な研究をしてきました。そのかいあって、2023年7月に「日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医」を取得する事が出来ました。
どの耳鼻科医もアレルギーは診ますよと仰られますが、その中でもさらに詳しい知識と経験を持っていると自負しています。多治見よこた耳鼻咽喉科がアレルギー性鼻炎が、専門中の専門と胸を張って言える根拠です。
アレルギー性鼻炎の治療法4選
1.薬物療法
花粉症の3大症状である「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」は非常にツラい症状ですね。花粉症時期はまず症状を何とかしたいと考えるのが普通で、そういうニーズに合った薬剤を服用頂く治療法。
アレルギー性疾患に処方する薬剤を総称して、抗アレルギー剤と呼びます。抗アレルギー剤の中に、さらにいろいろな特徴を持つ薬剤がラインナップしており、その患者さんや症状に合った薬を選んで処方しております。
基本的に”効果と副作用(特に眠気)”は正比例する傾向で、効果が強い薬は眠気も多く、眠気が少ない薬はあまり効かないことが多い。そして効果と眠気は個人差も大きく、眠気があまりないと聞いたのに眠いというケースもあり、ご自身に合った薬剤を見つけることが大切だと思います。
2~3月のシーズン時は花粉飛散が本格化しますので、内服薬と外用薬を合わせて服用するようにします。また症状が本当にヒドい場合はステロイド剤を処方する場合もありますが、副作用の観点から一時的な使用にとどめています。
2.初期療法
薬物療法の1パターンで、いつもなら症状が出てから飲んでいる薬剤を少しだけ早く飲み始める方法です。
「え、そんな単純なことで効果があるの?」
そうですね、そんな簡単にいくわけないとお思いになるでしょうが、初期療法は科学的根拠に基づいた治療法です。
抗アレルギー剤はアレルギー性疾患の症状を抑えてくれる薬剤ですが、ひとつ大きな弱点が・・・。それは、効き始めるまでに少し時間がかかるという点です。薬剤や個人によって変わりますが大体1~2週間程度かかり、その間は充分な効果が得られない恐れがあります。
ですので花粉飛散が始まり、花粉量が増えてきて症状が出始める時期の2週間前から飲み始めれば良いということです。ほんの少しの行動が、ツラい花粉症の症状を和らげてくれるのでやらない手はないと思いませんか?
例年1月中旬ごろからの服薬スタートをお勧めしています。
3.舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)
薬物療法、初期療法と来ましたが、対症療法と言ってあくまで症状を抑える事しか出来ません。しかし聞きなれないこの治療法は対象療法ではなく、花粉症を根本から治す事が出来るかも知れない画期的な根治療法と言えます。
「花粉症が治るならやってみたい!」
実際こう仰る方も多いのですが、初期療法のように誰でもすぐに出来る治療法ではありません。治療法をよく理解して、長い期間(3年以上)かけて薬を飲んで体質改善をしていく治療法ですし、副作用も全くないわけではありません。また有効率60%~70%で、服用しても必ず治るとは言えないのです。
しかしながら、治らないと言われている花粉症を根本的に治すことの出来る可能性を秘めているのは間違いありません。毎年抗アレルギー薬を飲んで症状を何とか出来ればそれでOKという方は結構だと思いますが、真剣に治したいのなら挑戦する価値は充分あると考えます。
詳しくは医師にご相談下さい。
4.ゾレア療法
そしてもうひとつ覚えておいて欲しいのが、「ゾレア皮下注」です。細かい薬剤の規定ルールはございますが(体重、Ige値など)、アレルギー反応を起こす細胞に効き、アレルギーをおこさせなくするゾレアは画期的と呼べます。
まとめ
5人にひとりとなった花粉症対策は、私たち国民にとって決して無視できない問題となりつつあります。4つの治療法の中で自身に合った内容のものを選択できるよう、しっかり勉強しておくことが必要となります。
私たちも全力でサポート致しますので、是非一緒に花粉症をおさえましょう。